掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「ねぇ、うちのチームに見学に来ない? 松原教授のチームなんだけど、星バカばっかりで楽しいわよ?」

これが俺の転機だった。
夏美の紹介で、松原チームに入り、俺は観測チームの一員となった。

楽しい!
やっぱり俺は星が好きだ。
どうしてこんな大切なことを忘れていたのだろう。

松原チームは上下の垣根を作らず、フレンドリーに話す。そして基本的にファーストネームで呼び合うことになっていた。
夏美はこのチームでも明るくハキハキとものを言い、中心的な存在だった。

最初は環に似ていると思ったが、確かに顔は似ていたが、中身はかなりサバサバしていて、姉御肌だった。

まあ、実際にひとつ上なんだから、姉御と言えばそうなんだが。

彼女と話すのは楽しかった。
お互いに目指すものがあり、好きな研究に没頭していても理解し合える。

気付けばいつも夏美が傍に居て、俺はいつの間にか彼女に落ちていた。

彼女も同じよう思ってくれていて、冬が来る頃には一緒に住み始めた。
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