Late teens story
会える日は一日一日を大切に過ごした。

別れのことは一切意識しないように努力をした。

とはいえ皮肉にも別れの日が近づくにつれて 理恵が いつも以上に綺麗にみえてくる。

かわいくてかわいくてしょうがなく感じた。


理恵の声も笑顔も仕草も髪の毛も あらゆるものが。。。。。 離れたくない。。。。。

離れたくなくても 確実に別れはやってくる。


別れた後も共に過ごした街の景色の中で 理恵が居ないのに強く生きてゆかなければならない。


理恵が出発する木曜日は仕事が休めない為 見送ることはできない。


2人で共に過ごせるのは火曜日の夜が最後になる。



月曜の夜 理恵は愛唄(まなうた)で最後の仕事を終え 明日和のもとへ来た。


明日和(では、汐見さん 行ってきます。)


由紀夫(おう、 そうか。最後だで しっかり楽しんでこやぁ。)

(帰りは明日の夜だな?)


明日和(ハイ。。 鍵、お願いします。)

明日和は 由紀夫に深く頭をさげて寮を出た。




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