間違えてない?私なの?
 教室に戻ると、本田くんはいた。
「おはよう。」
「おはよう。」
 いろんな意味で気まずい。
 でも、いつも通り接する事に努めた。

 優華のいない学校はなんだか寂しかった。

 翌日は、土日だった。

 優華は、部屋にいた。
 私は、複雑な気持ちを抱えたまま、自宅でじっとしていられなかった。
 私は、自宅を出て、1番好きな大山城に行くことにした。
 
 自転車で駅へ向かう途中、桜の木の下に、本田くんがいた。
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