一途な幼馴染みは私限定甘えたさん
「ま、つりから聞いたの
つきく……“光月くん”って呼び方は大事な人にしか呼ばれたくない、って」


精一杯目をそらして小さな声で


それが私の限界だった


「ふっ、あはは……っごほっ……んんっ」


光月くんが声を出して笑ったことへの驚きよりも光月くんは調子悪い、と言う現実の方が先に来て


「とりあえず寝て、そうしたら楽になるでしょ?」

「はぁ、ん分かった」


おとなしく横になり、布団を被った光月くん




私の手をギュッと握って光月くんは


「夜宵には、そう呼ばれたい」



「へ?」

思わず声を上げると、すぅすぅと静かな寝息が聞こえてきた



寝てる?


光月くんの言った言葉の意味を考えながらその寝顔をじっと眺めていた




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