能ある彼女は敏腕社長に捕獲される
「シャンプーリンスはもちろんのこと、ヘアコロンも全て君の髪質にあうものをいろいろとピックアップしてもらおう」

社長はそう言うと、私の髪から手を離した。

服も化粧品もヘアケアも全て変えろって言うんですか!?

「正気ですか!?」

もうツッコミが追いつかなくなってきた。

と言うか、私は何かいろいろとそんなにも恥ずかしいのか!?

身だしなみは大切と言えば大切だけど、何もかも全て変えなきゃいけないレベルのものなのか!?

「俺はいつでも正気だ。

早く行くぞ、日が暮れる」

社長はそう言うと、ドアへと向かった。

「えっ、ちょっと待ってくださいな!」

社長が部屋を出たので、私も彼の後を追うように部屋を出たのだった。

今日1日でいろいろなことがあり過ぎて、もうついて行くのがやっとでありんす…。
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