秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】

オフィス編

「疲れた…」

2日連続でまともに昼休憩を取れていない…

ちゃんとご飯を食べれてはいるが、問題は一緒に食べている相手だ。

これほど疲れるとは…

だが、だからと言って仕事を休んでもいられない。午後も仕事が待っている。
まあ、その大半は進一郎を急かして仕事をさせることなのだが。

社長室のドアをノックしようと手を上げると、タイミング良くドアが開き見知った顔が中から出てきた。

「瑛兄、お帰り。」

「四郎、帰るのか？」

俺の弟である四郎は、今年高校3年になったばかりだ。
進一郎には本当の弟のように可愛がられていて、時々今日のようにランチに呼ばれている。

それと今日は、ランチの他にも大事な要件があって来ていた。