ダブルブルー
久保田さんの目の前には、私が食べ損ねたお弁当が置いてある。


自分の為だけに作ったから、色気もなにもあったもんじゃない。


それに今、思い出したのだけれど。


「蒼ちゃんがいつも食べているものを食べられるなんて、サイコーでしょ」


食べよ食べよ?


『『いただきます』』


揃った声が合図のようにお互いに食べ始める。


「おいし!久保田さん!こんなに美味しいボロネーゼ初めて食べました!!」


人生で初です!初!!


そんな私を、


大袈裟だなぁ。でも、ありがと。


微笑んで見つめてくれた。






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