ダブルブルー
その手に総てを預けるシアワセを噛み締める。


蒼ちゃん、蒼ちゃん、ちょっと待ってて!!


告げながら、瞬時に戻ってきた青さんの手のひらには、缶ビールが、2缶握られている。


はい。蒼ちゃん。


その缶ビールを渡してくれながら、


「知らなかったな?毎年この時期に鳴るみたい。来年も、蒼ちゃんとみたいな」


穏やかな横顔。


頬の先の産毛を、淡く照らしている、大輪の花火。


花火も、それを見つめる青さんもキレイ、だ。


その尊さをこの瞬間見つめているのは、私だけ。


贅沢すぎる空間に、卒倒しそうに、なる。







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