ダブルブルー
着替えを終えて、ベッドルームのドアを開けたら今度は、キッチンから香る匂いに反応するように、お腹が鳴った。


「お。蒼ちゃん着替えたね。もう出来るから座ってて」


黒いエプロン姿の青さんがそんな風に、声をかけてくれたけれど。


「いや!私も手伝います!」


はりきって、腕まくりをしながら青さんに話しかける。


「いやいや。そんなおばぁちゃんみたいな歩き方しているひとに、手伝えなんて言えないでしょ」


ふふふ。


脚、痛いんでしょ?いいから、座ってなさーい!


おたまを向けられながらの青さんからの命令を、苦笑しながら受け入れて、素直にソファーへ腰かけた。


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