ダブルブルー
ん。ほら。


少し、膝を折って私に顔を近づけた青さん。


そんな仕草は、恥ずかしさと素直な気持ち、両方をいっぺんに連れてくる。


「…え、でも…、どこで誰が見てるか…」


言い掛けた瞬間の、こと。


「…ん…」


触れるだけの、軽いキス。


ゆっくりと、私から離れた青さん。


「見せつけちゃおう、か?」


妖艶に微笑んでみせた。








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