傷だらけの黒猫総長
「ふ〜ん、そのちゃんが生徒会のカレに取られちゃったら、もうコウと話してくれないかもよ? 笑顔も向けてくれないかも〜」
「へ?」
「……」
どういう話の流れでそんなことに、と目を丸くすると、黒羽くんがじーっとわたしを見た。
視線を合わせると、何となく、道端に捨てられた子猫のイメージが浮かんで、黒羽くんの頭に手を伸ばしかける。
「あ、えっと……黒羽くんとお話しなくなることなんて、ないと思うよ?」
「そのちゃんは甘いな〜」
「……」
黒羽くんに行き場を失った手を見られて、慌ててお弁当箱に添える。
危ない危ない、無闇に人の、それも男の子の頭を撫でようとしちゃダメだよね。
女子と男子じゃ、ううん、そもそも人によって、スキンシップの許容範囲は違うんだし。