課長に恋してます!
 僕の腕を掴んだのは一瀬君だった。
 
 ベージュ色の春物のコートにジーパンというカジュアルな格好をしてた。
 ショートカットの髪が少し乱れてて、息を切らせながら、僕を見上げていた。

「課長……」

 震える声で口にした一瀬君は目を真っ赤にしていて、今にも泣きだしそうな顔をしていた。

「……会いたかったです」

 切羽詰まったような声で一瀬君が言った。
 愛しさが込み上がった。
 僕も会いたかった。
 そう言って抱きしめたかった。

 だけど、早川の事が頭を過った。
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