課長に恋してます!
 腹が立ったので、総務に行った。
 課長の吉田さんとは何度か飲みに行った事があるので、知らない仲じゃない。

 吉田さんを訪ねて行くと、総務部はあちらこちらで電話が鳴ってて、社員がその対応に追われていた。
 そして俺のように納得のできない社員が山のように集まっていた。

 みんなあのメールに意見しに来たんだろう。
 
 吉田課長はオフィスにはいなかった。
 電話を置いた社員に聞くと、香川専務の所に行ってるそうだ。

 なるほど、無茶ぶりを指示したのは香川専務か。
 そういえば、早川課長は香川専務とも同期。香川専務にとって早川課長は子分のような存在だった。
 子分のしでかした後始末に専務も躍起になってるという事か。
 だいたいの仕組みが読めたのでとりあえず、繊維事業課に戻った。

 課に戻ると、一瀬は相変わらず暗い顔をしてた。
 メールの事を気にしてるのは明らかだ。

「仕事に集中しろ!この給料泥棒が!」

 いつもの通りカツを入れてやった。
< 216 / 251 >

この作品をシェア

pagetop