激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「すみません……」
「その様子だと、身に覚えはないということだな。まぁ、俺から君を見て、内容的に有り得ないとは思ったが」
衝撃に打ちのめされた心が、香椎さんの言葉でほんの少し救われる。
でも、この書き込みを信じてしまう人だって多くいるかもしれない。
『こんなの嘘なんです! 事実ではありません!』そう叫びたいくらい気持ちが怒りで昂る。
「内容もエスカレートしているし、この〝必要のない商品を売り付けてくる〟なんて投稿は、事実でなければ立派な名誉毀損に当たる」
「名誉毀損……それなら、こっちのは?」
香椎さんに返したタブレット端末を覗き込み、「すみません」と横から操作を失礼する。
目的の書き込みを見つけると、香椎さんは察したように「ああ……」と声を漏らした。
【オーナーの女性はホスト狂い。サロンの営業後に新宿で水商売をしている】
お店での接客についての事実無根の書き込みも許せないけれど、私のプライベートをこんな嘘がさも真実のように書き込まれているのは憤りを覚える。
一体誰が、こんな嘘をいかにも本当の話のように書いているのだろう。
「もちろん名誉毀損になる」
「では、名誉毀損です。酷い。どこの誰がホスト狂いっていうわけ!? そんなところ行ったこともないのに」