激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


 十七時ちょうど。

 予定通りの時間にはディライトをあとにし、指定した待ち合わせの場所に向かう。

 七月は十七時ではまだまだ明るい時刻。西のほうに落ちていく太陽が、青空に浮かぶ雲を紫ピンク色に染め上げているのが建物の隙間から見えた。

 今年は梅雨の期間が短く、明けの発表も例年より早かった。

 しかも、梅雨の間もあまり雨が降っていたイメージが薄いから、今年はから梅雨だったのだろう。

 でもその分、取り返すようなゲリラ豪雨はたまにある。

 滝のような雨が一気に降って、短時間に弱まり止んでいく。

 ディライトを出た前の道は、駅前通りを一本入った店舗が立ち並ぶ。

 オシャレなお店が多く、昼間はカフェ、夜間はダイニングバーになるような店が多い。

 飲食店が多く軒を連ねる中に、美容室やセレクトショップなどもポツリポツリとあり、写真映えするようなセンスの良い通りだ。

 訪れる若者も多く、いつも活気がある。

 間借りをお願いするにあたってこの周辺を見に来たとき、いい雰囲気に一気に期待は高まった。

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