激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「部屋を取っている」
ディナーを終えレストランを出ると、透哉さんは私の腰に手を回す。
またしても予期せぬ展開に鼓動が高鳴り始めた。
今になって今日は車なのにも関わらずお酒をオーダーした理由を知る。
エレベーターホールへ入るとタイミングよく一基エレベーターが到着していた。
無人のそれに乗り込み、透哉さんは二階下の二十三階を指定する。
「京香」
名前を呼ばれて顔を上げたと同時、影が落ち唇が触れ合った。
なんの予告もない口づけを、目を開いたまま受け止める。
すぐに唇を離した透哉さんは私の顔を覗き込みクスッと笑った。
「目を閉じて。開くのは唇」
そんなことを言われてどきりとしたのもつかの間、また唇が塞がれる。
触れるだけのキスにとどまらず、初めて結んだままの唇に生温かい舌が触れてきた。
言われた通り目を瞑り、戸惑いながら唇をわずかに開く。
口内に侵入してきた舌先に肩を震わせたところでエレベーターが到着の音を立てた。
「ちょっとお預けだ」
耳もとでそう囁いた透哉さんの低い声にすらぞくりとする。
再び腰を抱かれて二十三階フロアに降り立つと、透哉さんは脇目も振らず取った部屋へと向かっていく。
入口のドアを開けて中に入ったと同時、その場で再び唇が重なった。