激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「透哉さん……あの、私、理解が追い付かないというか」
「見たままだ。何も難しいことはない。君にプロポーズをしている」
プロポーズ──その言葉にぶわっと自然に涙が浮かぶ。
「なんで泣くんだ」
「だって、なんでこんな……」
自分でもなんで涙を流しているのかはよくわからない。
でも、悲しいからではないことは確かで。
驚きはもちろん、でも、一番は……。
「嬉しいから、勝手に涙が……」
「ということは、受け取ってもらえるということでいいのか?」
ポロポロと頬を濡らす私を前に、透哉さんは柔和な笑みを浮かべる。
小さく頷くと、リングをはめた手を優しく握ってくれた。
「とりあえず、先にケーキだな」
透哉さんの言葉に目の前のプレートに目を落とすと、火の灯っていたロウソクが大分溶けてプレートの上に流れ固まっていた。