激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「ちょっ、何してるんですか」
言葉とは裏腹に、なぜだか顔に熱が集まっていくのを感じる。
赤面しているのを感覚で感じ取り、見上げていた顔を俯かせた。
「何って、婚約者代理なんだから何もおかしなことはないだろ」
「そのお話ですが、結局まだちゃんとできていないですよね?」
「断る気はないんだよな」
「それは……断れない状況というか、なんというか」
断ったら潤子伯母さんに迷惑がかかるかもしれない。その思いで今日も約束に応じた。
意思確認を取っているけれど、私に断るという選択肢はない。
「それならもう諦めて、俺の婚約者代理を務めるんだな」
まるで勝ち誇ったかのように口角を吊り上げて微笑を浮かべ、香椎さんはフンと鼻で笑う。
不覚にもどきりと鼓動が高鳴って、自分の反応に戸惑う。
さっきから赤くなってみたり、ドキドキしてみたり、一体どうしちゃったんだ私は。