雨上がりの空に君を見つける
第一章

雨雲の憂鬱

」「



 一日の初めはいつだって憂鬱だ。


 それは誰だって同じなのではないか。


 まあ、一日の初めに感謝する人もこの世にいるのかもしれないが私は違う。今日も神経を使って過ごさないといけないと考えるだけでも反吐がでる。学校がある今日のような日は更に、だ。


 誰かの前で表に出すことはないけれど。



 切り替えないと。そう思って重たい体をやっとの思いで起こして自室から、静かに一階のリビングに向かう。


 違和感を覚え食卓を見ると、上には封筒に入った半年分の生活費が置かれている。


 いつの間にか母親が家に来ていたようだ。驚くことでもない。いつものこと。そう、いつものことなのだ。


 朝起きたとき、学校から帰ってきたとき、半年の生活費だけが置かれていることがある。
 

 生活費だけだとしても少し多い気がするが。そしてまた半年経つ頃に置かれている。




 無意識にため息が出ていた。封筒を棚の中にしまい顔を洗って朝ごはんを作る。3人分だ。


 私とほんの少し年の離れた弟と妹。弟は中学一年生。妹は小学六年生。ふたりとも物凄くかわいい。
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