それでも
「香織、起きなさい!何時だと思ってるの」

薄っすらと目を開けると、温かい太陽のまなざしを感じる。

暖かくて心地の良い布団の中でまだ寝ていたいきもちを押しこらえ私は時計に腕をのばす。

目をこすりながら時間を確かめるとまだ眠っていたい気持ちはなくなり居ても立っても居られなくなっていた。

なぜなら、今日は中学生としてはじめての学校があるからだ!

急いでシワもついていないワイシャツに袖を通しボタンを止める。

「行ってきます!」
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