闇の王子に捕まりました。




まずは話しかけるところからだと葵が言っていたが昔から話しかけると何故かこわがられてしまう。




「授業を始めますが星奈さんはまだ教科書がないので近くの人に見せてもらってくださいね」




「莉、教科書見せて」




肩がびくりと震えている猫に餌を差し出す時と同じようにそーっと見せてきた。




神とか女神とか天使とかそんなもの全て信じていなかったが、莉は女神や天使だと思う。




授業を聞き流しながら莉をみる。



気にしているのかちらちらとこっちを見てきているところがまた可愛い。




莉はさぞモテるだろうが俺は本当にモテない。




そもそも女というものが嫌いだから好都合だったが莉に好かれるためには他人からの評価も重要かもしれない。



葵はよくモテていたしまた聞いてみるか。
< 5 / 13 >

この作品をシェア

pagetop