Next to be with you

♡お隣は有名人



「どうしたの?」

机から頭を上げない私を心配したのか愛美が声をかけてきた。

「はぁー、今日は運が悪かった。」

「あー、星占い当たってた?今日、莉優最下位だったもんね。」

やっぱりね、そうなんだ....。

愛美、毎朝星占いチェックするタイプなんだ。

知らなかった。

まぁそんなことはどうでもいいか。

私のダッシュした分のエネルギーを返してほしいわ。

「で、何があったの?」

「雅先輩、お休みだった.....。」

今日1日どう頑張ったらいいの?

雅先輩に会えないとか無理なんだけど!

「雅先輩どうしたの?」

「風邪だって.....。昨日元気だったのに。」

「雅先輩だって人間なんだから風邪だって引くでしょ。」

雅先輩は人間じゃないわ。

あんな尊い人が同じ人間だとは....。

「いや、人間だから出会えたんだもんね。」

「何わけのわからないこと言ってるの?」

ゆっくり顔を上げると愛美が呆れたような顔をした。

見慣れた顔だから驚きもしないけど。

「もう帰ってもいい?」

「ダメに決まってるでしょ。」

ですよね....。

雅先輩、明日も休みかな.....。

「地獄......。」

想像しただけで、こっちが熱出そうだわ。

そんなことを思ってると.....。

「えー!いいなぁ!」

廊下の方から少し高めの女子の声が聞こえて来た。

「どうしたんだろ?」

愛美も不思議に思ったらしく廊下に視線を向けた。


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