夜と遊ぶ
「加賀見に間違いないよ。
所持品、指紋、DNA 鑑定で、ほぼ加賀見一夜で間違いないって」


「ほぼ?って、一夜じゃない可能性もあるの?」


「ないよ。加賀見だよ」


「ねぇ、本当に一夜だった?」


「は?」


「昌也、一夜のその姿を見たんでしょ?」


きっと、この人は現場にも足を運んでいる。


直接じゃなく写真でかもしれないが、一夜が亡くなっている姿も見たはず。



「見たけど、加賀見かどうか分からないよ」


「何それ?分からないって?
じゃあ、一夜じゃないかもしれないの?」


もしかしたら、一夜ではないの?


ほんの少しでもいいから、そう思わさせて欲しい。


「マグナム弾で顔面吹っ飛ばされていて、加賀見かどうか、見ただけじゃ分からないって言ってんだよ!」


一夜か、どうか分からないくらい…。


一夜の、顔が…。


「真湖!」


そう聞こえたと同時に、一瞬目の前が暗くなって。


「――大丈夫か?おい!真湖?」


気付いたら床に膝をついていて、昌也に抱き抱えられていた。


私は、ショックから意識を失っていたのだろうか?


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