ドアの向こうにいる君へ

プロローグ

 君と私の人生は交わることなんてないと思ってた。



 交わることなんてないから、眺めることしか出来ない。



 君の年も、誕生日も、何が好きなのかさえも何も知らない。



 ただ一つ言えるのは、今は誰1人として友達も知り合いも居なかった私の高校生活の最初の記憶となったのは彼だった。
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