心の温度
「あ、大輔がさっき話してたんだけど、中川くんの実家もコッチなんだって。ここからだと車で10分くらいの所なんだわ」

「中川秘書って仕事とプライベートの差がありますよね」

「アレはね。大輔が佐藤建築工業の設計室の時に、クールにしてたのをマネしてるらしいよ。ククク。
本来は仔犬みたいに大輔の周りをチョロチョロしてたらしい。
でも、中川くんは大輔の命の恩人なんだ」

「え?」

「逆恨みした社員に刺されそうになった大輔を庇って刺されたんだわ」

「う〜ん?アレ? 私はウワサでヤクザに刺されたって聞きましたよ〜」

「ウワサって怖いよな」

「そうですね。ウワサには振り回されてないようにしなきゃですよね」

「ああ、ワザとウワサを流すヤツもいるからな」

彩音は頷いた。話しをしてたら真野家に到着した。

「北川さん、着替えてからウチにおいでよ。博美お母さんと塚田さんも居ると思うし、啓太くんは大丈夫だと思うからさ」
「はい。じゃあそうしますね。」
「うん。みんなにも伝えるな」
「はい。じゃあまた後で」
と言って彩音はマンションへ入って行く。
悟は完全にエントランスに向かった彩音を確認してから自宅の玄関へ向かった。
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