心の温度

彩音は抱きしめられた状態の体を離してから主任の目を見て
「私は、真野 悟さんの言葉と家族の言葉を信じます。
真野家のみなさんは本当に温かくて近くにいると居心地のいい存在です。
私も、主任の誠実で、穏やかで、優しいところが大好きです。
これからは元旦那の言葉を忘れるくらい家族みんなで幸せになりたいです!」と言って主任に抱きついて泣いた彩音。

「今まで1人で良く頑張ったな。今度からは俺と君と七海と啓太くんでさ〜思いやりを持って生きていこうよ。」

彩音は主任の胸に顔を埋めたまま何度も頷いて子供のように大声で泣いた。
主任は私が泣き止むまで背中をさすってくれた。
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