心の温度

みんないきなり主任が叫んだので静かになった。
「みんなに報告します。
俺は、北川 彩音さんのことが大好きです!
だから、俺のお嫁さんになってもらって、
啓太くんと七海の4人で家族になりたいです。

今度から、俺が啓太くんと七海のお父さんになって、
啓太くんのお母さんは啓太くんと七海のお母さんになりたいんですが、良いですか?」

「私も真野 悟さんのことが大好きです!
啓太と七海ちゃん2人のお母さんになりたいです。」

大人達はポカ〜ンとしていたが、ハッとしてから 拍手してくれたが…

啓太は主任をジーと見ていた。
「七海ちゃんのおじさんじゃあなく、僕の本当のお父さんになってくれるの? いい子じゃないと僕のオモチャすてる?」
「捨てないよ。でももし啓太くんが悪い事をしたら啓太くんを叱るよ。」
「うん。じゃあ、お父さんになってもいいよ!」

七海ちゃんも彩音をジーと見ていた
「啓太くんママは保育園行く時の私のお洋服選んでくれる?」
「うん。一緒に選ぼうね。」
「じゃあ、私のお母さんになって欲しい。」
と言ってくれた啓太と七海ちゃん。

私はまた泣いてしまった。

「みなさん。これから宜しくお願いします。」
「お願いします」と彩音と悟は頭を下げた。

大人たちも子供達もおめでとうと言いながら拍手してくれた。
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