心の温度

彩音が、啓太を抱っこし、先生が下まで七海ちゃんを抱っこする事になった。
真野主任は心配そうな顔をしながら会議室へ急いで向かった。

「啓太くんママと七海ちゃんパパは近くに住んでるんですか?」

「実は昨日から啓太と私は社宅に入居したんですが、真野主任はお隣だったんですよ!昨日引っ越しの挨拶にお隣へ伺ってわかったんです。」

「わぁ、めっちゃ偶然ですね」

「はい」

「あ、園長先生が呼んでくれたタクシー来てる」

「ありがとうございました。では先生、結果がわかったら連絡しますね」

「ハイ。お大事になさってください。」

タクシーに2人を乗せて七海ちゃんのかかりつけ病院へ向った。

彩音は病院へ向かうタクシーの中から母親の博美に啓太と七海ちゃんが発熱し2人と病院に向かっていること。
真野主任が会議を抜けれないので七海ちゃんもウチで預かるとメールしたら、仕事が終わったら社宅に来てくれると返信があった。
きっと塚田さんも来るだろうなぁと彩音は思った。
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