オー!マイ・ハワイ!
「お兄さまには、前に別の婚約者がいたの。病気で死んでしまったけど」
「じゃあ、新しい相手を連れてくるのね」
「そうよ。でもその人のこと、気に入らなくて」
「どうして?」
「背は高いし、大人っぽいし、すごくきれいなのよ。言葉づかいも丁寧だし、お兄さまが脇役に見えるくらい……」
「すごく素敵なひとじゃない」
「でも、なんか複雑な気持ちなの。まえの婚約者のことお兄さまも大好きだったはずなのに、なんで……」
「亡くなったのはいつ頃?」
「10年前よ」
「10年経ってれば、もういいんじゃないの?」
「私の中では、きのうのことみたいに思い出されるの。その人のことすごく好きだったから……」
「あなたも前に進むべきよ。新しい人、いい人そうじゃない」
「うーん……」
そううつむいていると、後ろからHey! と声がする。ちょっと《《元気な》》マイクが、ビール片手に立っていた。
「詩乃、なんか困ってんのか?」
「べつに。あんたに関係ないわよ」
詩乃はプイッとそっぽをむいた。マイクには何度も言い寄られているが、詩乃には全くその気がなく、話すのも面倒くさかった。「詩乃、明日お兄さんの婚約者に会いたくないんだって」
「あーあ。婚約者がケガでもして、明日のパーティーがなくなればいいのに」
「じゃあ、新しい相手を連れてくるのね」
「そうよ。でもその人のこと、気に入らなくて」
「どうして?」
「背は高いし、大人っぽいし、すごくきれいなのよ。言葉づかいも丁寧だし、お兄さまが脇役に見えるくらい……」
「すごく素敵なひとじゃない」
「でも、なんか複雑な気持ちなの。まえの婚約者のことお兄さまも大好きだったはずなのに、なんで……」
「亡くなったのはいつ頃?」
「10年前よ」
「10年経ってれば、もういいんじゃないの?」
「私の中では、きのうのことみたいに思い出されるの。その人のことすごく好きだったから……」
「あなたも前に進むべきよ。新しい人、いい人そうじゃない」
「うーん……」
そううつむいていると、後ろからHey! と声がする。ちょっと《《元気な》》マイクが、ビール片手に立っていた。
「詩乃、なんか困ってんのか?」
「べつに。あんたに関係ないわよ」
詩乃はプイッとそっぽをむいた。マイクには何度も言い寄られているが、詩乃には全くその気がなく、話すのも面倒くさかった。「詩乃、明日お兄さんの婚約者に会いたくないんだって」
「あーあ。婚約者がケガでもして、明日のパーティーがなくなればいいのに」