オー!マイ・ハワイ!
「まなみ?どうした?怒ってる?」
「怒ってる……」
「ごめん、なんか言い出せなくて」
修二はため息をついて、まだ背を向けたままのまなみの背中を見つめた。背中の大きくあいたドレスは艶やかだ。
「明日は、いきません」
「えっ!? なんで? 都合悪い?」
「……わたし、そんなにかわいそうに見えましたか?」
まなみは修二の方を振り返ってきっと見つめると、声を荒げて言い放った。
「ハワイにきて、1人でツアーに参加してるなんてかわいそうな女。そう思ったんでしょ? 軽く見ないでよ!! 修二には婚約者がいるんでしょ? 結婚前にちょっとハワイで遊びたいなら、他の人当たってよ!!」
「はぁ? 婚約者?」
「えっ、だってさっき里穂さんが……」
そう言い終わらないうちに、かわいらしい声が廊下の向こうから聞こえてきた。
「修二お兄さまーっ!」
アクアブルーのAラインのミニドレスをまとって、ふわふわに髪の毛を巻いた女の子が向こうから走ってくる。かっかわいいっ!天使がいたらこんな感じか?「なんだよ、先に部屋に行くんじゃなかったのか」
天使は修二に走り寄って、腕にぎゅっとつかまった。
「お話してるのが見えたの」
修二の腕にしがみついて、ものすごくじーーーーーっとその女の子はまなみを見た。
「この方がお兄さまの婚約者? 思ってたのと違う。どこにでもいるじゃないこんな人」