鷹臣くんは盗みたい
「美月と海堂は、ペンがお揃いだよな?」
「偶然だよ。たまたまだよ。
文房具屋なら、どこにでも売ってるシリーズだし」
確かに。
俺も近くの文房具屋で、見たことはあるけど……
「じゃあなんで
そんなに焦って、ペンを探してるわけ?」
好きな男にもらったから。
海堂とお揃いだから。
そうだろ?
それ以外、理由ないだろ?
疑り深い目で、俺は美月を見つめる。
椅子に座ったままの美月は
カバンの中から、細長い紙袋を取り出した。
「鷹臣くん…これ……
受け取ってくれる……?」
「はい」って言いながら
俺に差し出してきたけど
いきなり、何?
俺へのプレゼント?
いやぁ、まさか。
そんなことないよな?