寡黙なトキくんの甘い溺愛
聞くと、彼女は目を大きく開けた後に、照れているのか伏し目がちになる。モジモジと、足を動かして……。
どうしたんだろう?
倉掛さんこそ、調子悪いんじゃないのかな?
「どこか悪い?」
「や、じゃなくて……その、これ……パジャマ、見てほしくて……トキくんに」
「え……俺に?」
「うん、だって選んでくれたし……ど、どうかなって……」
恥ずかしそうに両手を広げて、頭をコテンと倒す倉掛さん。
「〜っ!」
いや、それは……反則すぎる……っ。
淡いパステルカラーに少しだけレースが入っていたり、ヒラヒラが裾にあったりと……女の子感満載のパジャマだ。
完璧に俺の好みで選んでしまったけど……でも、それが倉掛さんにとてもよく似合っている。
「(どうしよう、目の前に、天使より妖精より可愛いのがいる……)」