「仕事に行きたくない」と婚約者が言うので
 そこでマンフレットは知ることになった。なぜあのとき、彼女からきのこ頭のチンチクリンと言われたのか。恐らく彼女は悔しかったのだろう。と、同時に彼女に興味が湧いた。誰よりもリンドナ国のことを学び、そして、誰よりも強くなろうと、マンフレットは心に決めた。

「マンフレット様のお気持ちを知って、私は、大変嬉しいです」

「そう?」
 だけどこのマンフレット。本当の姿をまだ隠している。
 どうして、自分の前とあの騎士団の前では、人が変わってしまうのだろう。


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