闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
 睨まれて告げられた彼女たちは、本気で恐怖を覚えたんだろう。

 一気に青ざめて震えていた。


「あ……そんな……」

「お前らは恋華に今後一切近付くな。さっさと失せろ」

「っ!」


 青ざめながらもすがろうとしているのか、手を伸ばした一人を櫂人は冷たい目と声で突き放す。

 櫂人にここまで言われて諦めざるを得ないことに気付いたのか、言葉を詰まらせた一人を他の子たちが「もう行こう」と引っ張っていった。


「あとついでだから言っとくが」


 と、引き下がった女子からキヨトくんに視線を移す櫂人。

 何を言うのかと見守っていると、彼は味方になってくれたキヨトくんにとんでもないことを言い出した。
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