それ行け、ぽっくん!!
「ボク、塩野さんの部屋を借りたい」

その日の夕方。

ボクは結論を塩野さんに伝えた。

「ホント?助かるよ!!」

塩野さんはホッとした表情を見せた。

「うん、ボクも一人で頑張ろうって思う。
だから、塩野さんも…」

真っすぐ見つめた塩野さんは少し切なそうにしている。

「頑張って欲しいな。
…ボクがそういうのはおかしい話だけど」

塩野さんは首を横に振って

「ありがとう」

と、言ってくれた。



…せっかくくれるチャンス。

不安も大きいけど。

頑張りたい。
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