男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される
着替えをなんとか1人で終えてドアを開けるとカイルがすかさず抱き上げ、ソファに座らせてくれる。

「髪が濡れている。」
カイルは当たり前のようにサラの髪をタオルで拭いて乾かしてくれる。

「ボルジーニに戻るのは明日にするか?
荷物も詰めないといけないしサラも動けそうも無いし。」

「大丈夫です。」
何故か拗ねたような言い方でサラは返事をする。

「…怒ってるのか?
俺が無理強いさせたんだったら謝る。」

カイルは率直にそう言ってサラの顔色を伺う。

やはり、早まったかと反省する。

サラは生粋の箱入り娘だった。
きっと、男女の行為についてもあまり知らないまま育ったのだと、今頃ながら思う。

嫌われたか……。

と、カイルはため息を付く。

もっと近付くつもりが、2歩も3歩も後退してしまった気がする。

「嫌いになったか?」
カイルはサラの髪を拭きながらつぶやく…。

「大好きです!!」
怒りながらもサラはそう言う。

カイルは安堵し、しばらく距離を見誤らないように気を付けなくてはと、自分に言い聞かせた。
               
  fin.
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