男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される
それからサラは客室に通されやっと一息付く。

「この階は主要幹部の部屋が揃っている。
既婚者は通いだが、独身者は隣の棟が寮になっていて、敷地には常に誰かいるから安心して過ごして欲しい。」

「あの、竜がいる厩舎は自由に出入り可能ですか?ハクに会ってみたいのですが。」

「ハクは気難しいから俺からしか餌を食べない。他の竜はカミルが主に世話をしているが、もし今日行きたいなら、就業時間外になるが着いてくるか?」

「はい。ぜひ行きたいです。」

「分かった、後、ブルーノはどうする?舎が必要なら至急用意する。」

「いえ、ブルーノは普段から自由に生活してるので不要です。
お腹が空いたら戻ってくるくらいで、束縛を嫌うので。」

「その割には、ずっと着いてきてるぞ?」
カイルが窓を指すと、バルコニーにブルーノが降り立った所だった。

「きっと心配してくれてるんです。 
僕が頼りないから。」
ふふっと笑ってサラは窓を開けてあげる。

「素晴らしい信頼関係だ。
ブルーノはまるで貴方のナイトだな。」
 
どう言う意味でカイルは言っているのか真意が分からずドキッとする。

「寝る時は必ず近くに戻ってきますが、バルコニーで寝ていても構わないですか?」

「雨の日はどうしてるのだ?」
ブルーノの鼻先を撫でながらカイルが問う。

「青い竜は水を友とします。
むしろ濡れる事を好むのでお気遣いなく。」
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