磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
「・・・ちょっと顔かしなさいよ。」
真海は荷物を置くと悠馬を連れて屋上に向かった。
「お前、それどうしたんだよ!?」
真夏の太陽はパワー全開でじりじりと照りつけている。
屋上の入り口がある建物の裏まで行き真海が立ち止まると、悠馬は開口一番そう言ってすっかり外見が変わった彼女に詰め寄った。
胸にかかるくらいまであったパーマヘアは丸みのあるフェミニンなショートカットになっていた。そればかりか、ふさふさとしていたまつ毛エクステもごく控えめになり、メイクもほんのり色づくくらいのナチュラルなものになっていた。
服装は少し抜け感のある白のスキッパーシャツにオリーブグリーンのミモレ丈のティアードスカートだった。
「・・・こ、これが私の答えだよ。」
いつもよりずっと速い胸の鼓動が全身に響く中、まっすぐと彼の目を見て言った。
「へ?どういうことだ?」
「だから!昨日あんたが言ったことへの返事!」
「・・・髪切った、ていうことは失恋?お前が失恋?んんん?誰に??」
「あーもー鈍すぎ!これだからムサゴリラは!」
「はあ!?何だよ、ケンカ売ってんのかよ!?」
「売ってるよ!」
真海は悠馬の前にずいっと進み出ると上目遣いで彼を睨み付けた。
「なんなんだよお前、急にわけかんね・・・。」
真海は意を決して顔を伏せると、イラついた様子の悠馬のがっしりした体にぎゅっと抱きついた。
真海は荷物を置くと悠馬を連れて屋上に向かった。
「お前、それどうしたんだよ!?」
真夏の太陽はパワー全開でじりじりと照りつけている。
屋上の入り口がある建物の裏まで行き真海が立ち止まると、悠馬は開口一番そう言ってすっかり外見が変わった彼女に詰め寄った。
胸にかかるくらいまであったパーマヘアは丸みのあるフェミニンなショートカットになっていた。そればかりか、ふさふさとしていたまつ毛エクステもごく控えめになり、メイクもほんのり色づくくらいのナチュラルなものになっていた。
服装は少し抜け感のある白のスキッパーシャツにオリーブグリーンのミモレ丈のティアードスカートだった。
「・・・こ、これが私の答えだよ。」
いつもよりずっと速い胸の鼓動が全身に響く中、まっすぐと彼の目を見て言った。
「へ?どういうことだ?」
「だから!昨日あんたが言ったことへの返事!」
「・・・髪切った、ていうことは失恋?お前が失恋?んんん?誰に??」
「あーもー鈍すぎ!これだからムサゴリラは!」
「はあ!?何だよ、ケンカ売ってんのかよ!?」
「売ってるよ!」
真海は悠馬の前にずいっと進み出ると上目遣いで彼を睨み付けた。
「なんなんだよお前、急にわけかんね・・・。」
真海は意を決して顔を伏せると、イラついた様子の悠馬のがっしりした体にぎゅっと抱きついた。