磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
翌週、昼休み30分前。
午後に外出を控えた真海と悠馬が座席で打ち合わせをしていると、真海の左隣に座るアシスタントの彩木が二人の椅子の後ろを通り、チームリーダーの葉吉のデスクまで行く。
「承認印お願いします。」
「ああ、今押すから。」
「・・・じゃ、飯食う時間もあるしそろそろ行くか。」
悠馬が言ってPCをシャットダウンし、隣の真海もバッグに資料をつめた。
「あ、北岡と今城さん。」
「「はい?」」
葉吉に話しかけられ同時に返事をする。
「二人で組むの今週いっぱいでいいから。嫌がってたのに悪かったな。二人とも短期間ですごく成長した。マネージャーも驚いてたよ。営業の方でいくつか大きめの契約がとれて、来週から二人にそれぞれ担当してほしいんだ。」
「ガタッ。」
二人が同時に立ち上がり、葉吉のデスクの隣に立つ彩木がビクッと驚くと、二人は打ち合せしていたかのように声を合わせて言った。
「「えーっ!!!」」
「え?」
二人の反応に葉吉は驚き、斜め向かいの席に座っている玉川はニヤニヤしている。
「い、いえ、なんでもないですっ。わかりました。」
「了解っす。」
二人はそう返すと荷物を持ってオフィスを出ていった。
その二人の距離がただの同僚としては近過ぎることに葉吉と彩木も気づいたのだった。
午後に外出を控えた真海と悠馬が座席で打ち合わせをしていると、真海の左隣に座るアシスタントの彩木が二人の椅子の後ろを通り、チームリーダーの葉吉のデスクまで行く。
「承認印お願いします。」
「ああ、今押すから。」
「・・・じゃ、飯食う時間もあるしそろそろ行くか。」
悠馬が言ってPCをシャットダウンし、隣の真海もバッグに資料をつめた。
「あ、北岡と今城さん。」
「「はい?」」
葉吉に話しかけられ同時に返事をする。
「二人で組むの今週いっぱいでいいから。嫌がってたのに悪かったな。二人とも短期間ですごく成長した。マネージャーも驚いてたよ。営業の方でいくつか大きめの契約がとれて、来週から二人にそれぞれ担当してほしいんだ。」
「ガタッ。」
二人が同時に立ち上がり、葉吉のデスクの隣に立つ彩木がビクッと驚くと、二人は打ち合せしていたかのように声を合わせて言った。
「「えーっ!!!」」
「え?」
二人の反応に葉吉は驚き、斜め向かいの席に座っている玉川はニヤニヤしている。
「い、いえ、なんでもないですっ。わかりました。」
「了解っす。」
二人はそう返すと荷物を持ってオフィスを出ていった。
その二人の距離がただの同僚としては近過ぎることに葉吉と彩木も気づいたのだった。