【完結】エレベーターに閉じ込められたら、恋に落ちました。
橋本さん目線
『橋本さん目線』



「お疲れ様です」

「は、橋本さん!お疲れ様です」

 僕は橋本恭夜(きょうや)。商品開発部のリーダーとして、商品開発部を束ねている。
 そんな僕には、なぜかとても気になる人がいる。 清掃スタッフとして働いている時枝さんだ。

 時枝さんはまだ若いのに、清掃スタッフとしてよく働いてくれている。 ただ、時枝さんはおっちょこちょいみたいだ。
 たまにつまずいたり、転んだりしているのを僕はたまに見かける。

 そんな所がおっちょこちょいで、可愛いなと思うようになったのは、いつからだろう。
 なぜか時枝さんを見かけると、僕の心がザワザワする。 それはなぜなのだろうか。

「時枝さん、お疲れ様です」

「あ、お、お疲れ様です!」

 毎日明るくて元気な時枝さんを見ていると、僕は元気がもらえる気がする。

「時枝さん、さっき会議室のゴミ回収し忘れてましたよ」

「えっ!? 本当ですか!?すみません!」

 時枝さんは本当に、おっちょこちょいだ。

「気をつけてくださいね」

「はい。すみませんでした」

 トボトボと歩く時枝さんの背中は、妙に悲しそうだ。

「ちょっと、言い過ぎたか……?」
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