Death Contract‐死神の契約‐
転入生
―「どーもー。若林レオでーす。よろしくおねがいしまーす。春稀とは知り合いでーす」

「「「きゃぁあ!」」」


翌日。
レオは『転入生』として、春稀のクラスにやってきた。
女子がうざい程叫ぶ。


「じゃあ、席はあそこで」


春稀の担任の伊部、通称イベリコが空いている席を指差した。


「おい、春稀」

「んあ?」


春稀の隣の席の翔が、不思議そうな顔で春稀に喋りかけた。


「本当にお前の知り合いか?」

「ああ、ちょっと、な…」


春稀はレオの方を見た。
レオは春稀をガン見していた。


「うぜー…」


春稀の小さな呟きは、女子とイベリコの声に掻き消された。
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