コーヒー店のアールグレイ女史

西島は頑張った。
皆の受験の時のことを聞いて参考にしたり、井上に論文の添削をしてもらったり、ありとあらえることをした。

昨年同様、西島は短答式試験は受かった。
後は論文と口述試験だった。

西島は論文式試験も受かった。後残すは口述試験だった。


10月24日、西島は試験が終わった後その足で事務所に来た。
その時事務所には私以外誰もいなかった。

「あら西島君、お疲れ様。終わったのね。あとは待つだけね。」

「はい。あの、藤堂さん・・・あの・・・頑張ったご褒美くれませんか? 」

「なあに? 珍しいこと言うじゃない。」

「本当は、受かってからお願いしようかと思っていたのですが、待てなくて・・・あの・・・いつかのあのカレー食べさせてください。ずっと、ずっと食べたかったんです。」

「あんなのでいいの? 」

「はい。あれがいいです。」

「じゃあ、明後日の土曜日はどう? 今日はこれから企業に行かないといけないから、カレーは次の日が美味しいし、明日の夜に作っておくわ。」

「はい。ありがとうございます。楽しみです。」


なんてかわいいことを言うのかしら、ホント困っちゃう・・・

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