馬鹿は死んでも治らない?知ってるわ!!



詳しいことは機密にも関わってくるので言えないらしいけど、少なくとも2日以内には帰ってくるのではないかというのが予想らしい。あら、思ってたよりも早いわ。


だからといって少なくとも2日このままの状態っていうのはよろしくない。何せわたし、ドレス姿。そしてここ、牢屋。つまりあれだ……察しろ。


直近で考えられるあまり嬉しくない事態にどうしようかと思わず遠い目になってしまう。こう、肌寒いと不思議と近くなったりするのよねぇ。……膀胱よ、静まれ。


そんなわたしの姿に思うところがあったのか「あー…」と首裏を掻いて気まずそうな様子に首を傾げる。おや?



「何よ。ちょっとは罪悪感でも湧いたの?」


「いや、全く」


「でしょうね」



そんな甘っちょろい精神していたら王族の影なんてやっていけないのは普通に考えたらわかることだもの。



「ただまぁ俺も人の子だしさぁ、同情とかはするわけよ」



それは私情だし仕事に持ち込んだりはしないけどなぁ、と呟く姿に好感を持つ。何せ私情で仕事をめちゃくちゃにした野郎が前世でいたからな!!


ふむふむ……………ん?これはチャンスなのでは??



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