❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
「おお、まゆは元気に過ごしておるか」

「まゆが何者かに連れ去られました」

「なんだと」

「今、その車を追ってます、何者かに心当たりはないでしょうか」

「多分、高山組長が亡くなったことで、飛鳥に怨みを持つものの仕業だろう」

「そうですか、ありがとうございました」

祐志がスマホを切ろうとした時、慌てて工藤組長は声をかけた。

「堅気のお前さん、一人じゃ危ない、応援をやるから、お前さんの居所を教えてくれ」

「わかりました」

祐志は自分の居所を工藤組長に送った。

工藤、俺はお前を恨むぞ、いつまでまゆを苦しめれば気が済むんだ。

その頃、まゆは車に押し込まれて、身動き出来なかった。

「離してください」

なんとか逃げようと暴れた。

「大人しくしろ」

そう言ってナイフを突きつけられた。

まゆは恐怖のため、動けなくなった。

どうしよう、祐志さん、助けて。

この時、まゆの心の中は祐志が大半を占めていた。

車が倉庫に到着した。

あの忌まわしい事件があった倉庫だった。

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