❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
私は一気に気が緩み、工藤組長の胸でワンワン泣いた。

しばらくして、工藤組長は私に声をかけてくれた。

「まゆ、少しは落ち着いたか」

「はい」

「外科医はどこの組の奴だ?確か服部祐志だったと思うが、全く心当たりがない」

「祐志さんはやっぱり極道なんですか」

「知らんかったのか?」

「はい、今、私の頭はパニックを起こしています」

工藤組長は震えている私の身体を抱きしめてくれた。

そして「本人に聞かないといかんな、俺たちも医者の元に行くぞ」そう言って車に乗り込んだ。

山形先生は極道の怪我を見てくれるヤクザ専門の医者だ。

祐志さんはベッドに横になって、シャツが脱がされ、肩から背中、そして腕にかけて、龍が彫られていた。

全然気づかなかった。

そう言えば、はじめて身体を重ねた時も、二度目の時も上は服を着たままだった。

医者なのに、ちょっと乱暴でなんか医者らしくないと思っていた。

外科医だからなのか、それとも私の偏見なのか、医者はもっと落ち着いている感じのイメージだった。
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