❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
その男は龍に対して、土下座をした。

私は龍の背中に匿われていた。

「知らぬこととはいえ、こいつらの無礼をお許しください、佐伯龍さんですよね」

「人違いだろ、俺は服部祐志、外科医だ」

「いいえ、間違えるわけありません、佐伯組若頭、亡くなったと聞いてますが、
自分は絶対に信じていました、若頭は絶対生きていると」

周りのヤクザは口々に「嘘だろ、あの佐伯組若頭、佐伯龍」そして、震えて慄いて、

土下座をした。

「姐さん、知らなかったこととはいえ、大変失礼を致しました、こいつら、
死を持ってお詫び致します」

死を持ってお詫び?

「やめてください、死を持ってお詫びって、ちゃんと頭を下げて悪かったと謝ってくれれば
大丈夫ですから」

「なんて寛大なお心を持った姐さんだ」

「私、姐さんじゃありません、服部まゆです」

「ご冗談を、それを言うなら、佐伯まゆさんですよね」

「違います」

私はヤクザに向かって、大声で否定した。

「でも、自分の気がすみません」

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