❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
何回か呼び出すも繋がらない。

何回も何十回も鳴らした。

その時、祐志さんの言葉が脳裏をよぎった。

そうだ、手術だから繋がらないんだ。

マンションに帰ろう。

私は急いでマンションに帰った。

お父様から連絡が入る、でも出る勇気がなかった。

シャワーを浴びて、キスマークを思いっきり擦ったが落ちない。

身体中の至る所にキスマークを刻みつけられた。
何が起きたの。

お兄様はどうしちゃったの。

お父様から何度も連絡が入った。

私は仕方なくスマホに出た。

「はい」

「まゆ、大丈夫か、潤が済まないことをした、ちょっと愛情がエスカレートしすぎたんだ、許してやってくれ」

「あいつの将来を考えて、祐志くんには内密に頼む」

私はあまりのお父様の言葉に衝撃を受けてスマホを切った。

俺は何十通もの着信に違和感を覚えた。

すぐにまゆに連絡を取った。

「まゆ、どうかしたのか」

「祐志さん、大丈夫です、ごめんなさい、電話しちゃって、なんでもないです」

「まゆ」

スマホは切れた。
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