❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
「松岡君はタクシーの運転手さんです、それ以上でもそれ以下でもありません」

「へえ、そうなんだ、恋人同士に見えたけどな」

「たとえ、恋人同士だとしても、結城さんには関係ないじゃないですか」

「お前はこれから出産して母親になるんだろう、男にうつつを抜かしてる場合じゃない」

「親みたいなこと言わないでください」

「俺はまゆの親じゃねえ」

「それなら、結城さんは私の何ですか」

結城さんは黙ったままだった。
「私は、服部祐志の妻です、そしてこの子は服部祐志の子供です、でも彼は私を残してこの世を去った、だからこんな私でもいいと言ってくれる男性がいるなら、頼っても、好きになっても、いいじゃないですか」

私の言葉に結城さんの表情が変わった。

「他の男を好きになるなんて、許さない」

結城さんはそう言って、私を引き寄せ、唇を重ねた。

「やめてください」

私はそんなこと思ってないのに、抵抗した。

「まゆは俺のものだ、他の男を見るんじゃない」

< 254 / 263 >

この作品をシェア

pagetop