旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜

いつもの私だったら、こんなに動揺したりはしない。

打ち合わせや会食などで彼が高級ホテルを使用することは多いし。ましてやそれに同行するのは、秘書のソフィアさんの仕事。スケジュール変更も日常茶飯事だから、あそこにいるのもおかしくはない。

だけど――

『優先度を考えてよね』
『来ないわけないよ』

『部屋と着替えは?』
『準備万端よ』

プライベートとも仕事とも取れる意味深な会話と、会社とは違った親しげなふたりの空気。
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