もしもう一度、会えるなら

友達


「由美(ゆみ)、?由美なの、?」



ー遡ること2年前

わたしには大好きな親友がいた。

彼女は私にだけ素を見せれる、なんて言って私を頼ってくれていた。

もはや家族のような親友だった。

彼女は学校では明るく、人気があった。

でも彼女には裏があった。

それは彼女が家を嫌いな理由だった。

彼女の家は、虐待は少ないが、厳しすぎるくらいのいわゆる花嫁修業をさせられていた。

何度も力になろうとしたが、彼女は
「ありがとう、大丈夫」

と言って家ではされるがままだったのだ。
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